1週間が経ち、周囲の転校生への熱気も冷めつつある今日この頃、アイツの立ち位置は決まった。

 喋るのが苦手で物静かな転校生。
 まぁ、要するに皆ノータッチ。暖簾に腕押し。糠に釘って思っているみたいだった。

 俺も、教科書を見せる事はあっても喋ることは全くなかった。






 でも、あの日見たアイツは違った。



 俺が、助けてやったにも関わらず、


  『助けるなら、私が殴られる前に助けろヨ』 とか 『私だったら、こんな奴ら、一撃で仕留めた』 とか、


 妄想が激しい奴だと言うのが俺の印象だ。





 まぁ、全く話してこないので、俺から前回の事をとやかく言う気は無い。

 全く無視している。





 まぁいいんじゃね。

 喋るのが苦手な物静かな転校生で・・・
















 キーンコーンカーンコーンと、5限目のチャイムが鳴る。

 俺は屋上で昼寝をしていた。
 メンドクサイからサボろうと思い寝返りを打った途端、腹部に激痛が走る

「カハッ!!」

 みぞおちをクリティカルヒットした様で、息が一瞬止まる。


「お前が来ないと、教科書見れないダロ。早く起きろヨ」


 この声は、アイツだ。

 俺はアイマスクを取り、人の気配がある方を見ると案の定、ピンクのお団子頭のアイツが寝ころんでいる俺の前に立っていた。
 別に殴って起こす必要が無いだろうと思ったが、冷静になって話をする


「チャイナ・・・パンツ丸見えだぜ」

 その言葉を聞くと、顔を赤らめもう一度俺を蹴った。


 俺はもんどりをうち、痛さに耐える。


「エロいやつはそれくらいの制裁されるのが普通アル」

 奴は、俺の手を取り無理やり立たせた。




「早く行かないと、授業に遅れるネ。」



 そう言って、俺の手を掴み走り出す。





 俺は、いつも思っている疑問を投げかけた。


「なぁ、チャイナ・・・お前なんで教室ではあんなに素っ気ねぇんでぇ」







 その答えは、意外と言うか何というか、俺の考えから外れていた




「だって、話し方わからないアル」




 馬鹿らしい・・・



 俺にはこんなに話しかけているんだから、同じように話しかけたらいいのに・・・
 まぁ、俺も人に教えるほどコミュニケーションに長けてる方では無いのは明らかなんだが・・・


 ほんとに馬鹿らしい答えだったので、苦笑が漏れた

「何笑ってるアルか!!お前に笑われるような事は何もないアル」



 そう言って、俺を強く引っ張り走る速度を速める。

 もう一つ、質問した






「学校・・・楽しいか?」



「何言ってル?楽しいに決まってるアル」




 誰とも話をしてないのに、どこが楽しいんでぇ。と突っ込みたい気持ちを胸に押し殺して、教室に向かう。













 俺にとってはメンドクサイ所なんだけどなぁ・・・


 と、一人呟いたが、それが聞こえる事は無いだろう。
























 教室の近くに行くと、俺は背中を押され、「早くいけ」と、背中を押され教室に戻った。


 少し間を開けて、チャイナは入ってくる。





 まぁ、要するに教室では、他人ですってヤツですかい・・・



 そう溜息をついて空を見ていると、先生が入ってきた。






「はい。今日は小テストをします」






 教室中大ブーイングだ。





 が、俺は別の事を考えていた・・・



 小テストがあるから、アイツは気を使って俺を呼んだのか・・・








 ちらり、横顔を見るが、アイツの瓶底メガネからは何も読み取ることは出来なかった。







 案の定、小テストは散々な結果だったが、アイツの本当の顔を知りたくなった。


 別に、好きとか言う気持ちとは違うんだろうが、興味が湧いた。















  

 沖田 総悟
  一応主人公。なかなか喧嘩は強いみたいだ。必殺技は凶器を使ったパンチw



  
 神楽
  多分ヒロイン。人づきあいがチョット苦手。必殺技はみぞおちキックw











 003









 パラレル編の2話目です。満足していただけましたでしょうか?

 学校でのふたりの行動を書いてみましたw
 ふたりとも人付き合い苦手です(オイ
 今後も、こんなふたりを応援して下さい!!

 感想ありましたら、お願いします^^









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