走ってはみたけれど、行くあてがないので川原で石投げをしている。

 キスをしたのは私だけど・・・
 銀ちゃんに怒られるの嫌アル。

 石を投げた波紋を見ながら、アイツの事を考える。


「で、私、アイツの事好きなのか・・・」

 一人、自問自答をして、また石を投げる。





 アイツの笑顔みたら、気持ちがホッとする・・・

 それを、考えるだけで、顔が火照る・・・
 ドキドキが止まらない・・・



「私、恋しちゃったアルか・・・」

 そうして、自問自答を繰り返していると






「あら、どうしたの神楽ちゃん。浮かない顔してるわよ」


「あっ、姉御・・・」



 丁度、姉御が私の前に通りがかったネ。



 ここは、人生経験豊富な姉御に相談するのが一番ネ



「姉御・・・。どうしたらいいアルか」


「何がどうしたらいいのか全くわからないんだけど」

「変なヤツ・・・好きになったかもしれないヨ」


 真剣に悩んでいる。私どうにかなっちゃいそうアルよ。

 その言葉を聞いて姉御は、思案して・・・




 一言。



「うーん。神楽ちゃんはどうしたいの?」


 そう返答が来る。


 私の答え・・・。


 多分、好きアル、でも・・・



「でも、アイツ他に好きな人がいるかも知れないアル」


 そう思うと、急に心が落ち込む。

 この笑顔は私に向けてのものじゃないかもしれない。

 それを考えると、胸がキュッとする。
 痛いアル・・・


 姉御は、笑顔で私の顔をのぞき込み


「何言ってるのよ。神楽ちゃん。まずは、告白してみなさい。後の事は後考えなさい。
 その時は、一緒に考えてあげるから」


 そう言って、頭を撫でてくれた。少し勇気を貰った気がした。



「ありがとう。姉御!!頑張ってみるアル」


 意を決して、走って来た道を戻る。
 まずは、話をしないといけないネ。



「女は度胸アル!!」


 私は、全力疾走した。











「いいわね。青春って感じで・・・」

「そうですね・お妙さん僕らも青春ゲボラァーーーー」


「どこから湧いてきたんだよ。このウジ虫がぁぁあ!!」




 いい具合に、ワンツーが決まり、近藤は川に落ちていく。











 第五話



 第四話でした。楽しんで貰えたら幸いです。

 最終回に向けて気合いのいれどころでした。
 総悟には銀時を出したので、神楽には妙を出しました。
 次回最終話、上手く話を終わらせたいですv

 感想がありましたら、連絡お待ちしています^^ 










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