イキナリのアッパーカットを喰らって、KO寸前になってた俺は、
 朦朧とした意識を回復させていく。

 こんな路上でアッパーカットされて倒れたら俺の恥でさぁ。



「てぇーなぁ・・・チャイナの野郎不意打ちでアッパーカットしやがって・・・」


 顎をなでながら、先程の事を考える。



 チャイナは俺とのキスの事を気にしている・・・のか?

 それとも嫌われた?




 自分一人では考えがまとまらない・・・



「よぉ。総一郎くん。もの思いに耽っているんだ?」

「あっ、旦那。丁度いい所に来てくれやした。相談に乗ってはくれやせんか」




「ゴメン。俺チョット用事が・・・」


「パフェ奢りやすから」

「で、何かね。総一郎くん。」


 と、言って、近くのファミレスに入る。







「実はですねぇ・・・。俺恋をしたようなんでさぁ。で、その相談で・・・」

「何故それを俺に聞くんだ」


 何故も何も、俺の周りの大人ときたら

 ゴリラストーカー
 マヨネーズ馬鹿
 ミントン
 ハゲ

 その他、むさい男ばかりだ。色恋沙汰を話せる相手は・・・・




 誰に相談しろって言うんですかい・・・


 それならまだ旦那の方が人生経験含めてマシってもんでさぁ


「まぁ、友人が少ないんでさぁ。旦那宜しく頼みまさぁ」

「まっ、話してみなさい。で、どんな子なんだ?」


 どんな子って、いわれたら・・・

「まぁ、簡単に言ったら、凶暴で毒舌で不意打ちでアッパーカットをするような奴でさぁ」



「それって、ゴリラ女じゃないの。銀さんでも手におえないわぁ」

「違いやすよ。近藤さんと取り合いする気もありやせんから」


「違うの?じゃあまあいいや。で、総一郎くんはどうしたいの?」



 そこで、チャイナの笑顔を思い浮かべる。

 あの横顔、笑顔、怒った顔・・・

 そして真っ赤になってテレた顔・・・




 やっぱり俺、惚れてらぁ・・・


「俺の女にしたいでさぁ」


「じゃあ、アタックしてみたらぁ。玉砕上等だろ」











































 アノ笑顔を俺のものに出来るなら・・・










































「旦那、恩にきりやす!!」




 やっぱり人生経験の多い分、説得力があらぁ。



「旦那のお陰で、ふっきれやした。」


 そう言って、神楽の走っていった方向に向かって走り出す。

 やっぱり、チャイナに伝えよう俺の気持ちを・・・
























「うーん。青春だねぇ・・・。銀さんちょっと嫉妬・・・」


 下に詰まっているコーンフレークを食べながら呟いた。
















 第四話



 第三話でした。楽しんで貰えたら幸いです。

 銀時を出して、総悟の気持ちを確信にかえる様なシーンにしようと頑張りました。

 感想がありましたら、連絡お待ちしています^^ 











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